悟りは自我から無我への相転移

悟りは自我から無我への相転移。悟りを哲学、心理学、宗教、脳科学から解説します。

3)「意識」と「その三つの理論」 3-1-4)意識に関するまとめ

3-1-4)意識に関するまとめ

あらためて意識についてまとめると、1)「覚醒」状態は、「脳幹」(特に青斑核)が主導権を取ってている状態で、2)(受動性)「認知」機能は、更に「大脳新皮質の後半部位(頭頂葉、側頭葉、後頭葉)」も作動してここが主導的位置にいる状態で、「メタ認知」機能は、前頭葉(特に前頭前野の背外側部など)が作動している状態です。更に3)(能動性)注意機能は、前頭前野(特に内側部)が作動している状態です。メタ認知と能動性注意は、前頭前野の機能です。

注1)眼球運動関連領域(前頭眼野、補足眼野、LIP野(頭頂間溝外側部)、上丘など)がトップダウン(能動性)注意信号を生成しています。聴覚処理においても、眼球運動領野によって空間的注意が制御されています。