悟りは自我から無我への相転移

悟りは自我から無我への相転移。悟りを哲学、心理学、宗教、脳科学から解説します。

2)自我と島皮質 2-2-1)自我と主体性

2-2-1)自我と主体性

「自立性」とは、他の人に依存することなく、自分で考えて選択や行動ができることです。「自立心」とは、他の人からの指示で行動するのではなく、自分自身が考え、自分から行動するために必要な内的な心構えです。「自主性」とは、「予め決められた」ことを「自ら率先して」行動する態度や性質ですが、その自主性よりも更に先に位置する「主体性」とは、「自分の意志・判断により」「自ら責任をもって」行動する態度や性質をいいます。「自我」には、このような、「自立性、自主性、主体性」が埋め込まれているように思えます。