悟りは自我から無我への相転移

悟りは自我から無我への相転移。悟りを哲学、心理学、宗教、脳科学から解説します。

8)悟りと漸悟 8-1-0)仏教以外での悟りの心境

8-1-0)仏教以外での悟りの心境

仏性は人類普遍に持ち合わせいますから、洋の東西を問わず悟り現象は生じます。ということで様々な表現で言い表されています。例えば、覚醒(仏性の開花)、ワンネス(無我によって達成する自他一如の世界)、自己超越(自我から無我へと)、大我(無我)、ハイヤーセルフ(自我よりも上位階層にある無我)とも表現されます。要するに、心が今まで自我を向いていたのを相転移させて無我を向く(仰ぎ見る)ことです。心が今まで自我(意識)からの情報を受け取っていたのを相転移させて無我(純粋経験、脳全体)から情報を受け取って行くことです。キリスト教的に言えば、今までパンを食べていたのを、神の言葉を食べるようになったのです。