悟りは自我から無我への相転移

悟りは自我から無我への相転移。悟りを哲学、心理学、宗教、脳科学から解説します。

7)仏性と修行 7-1)仏性とは

7-1)仏性とは

仏教でいう「仏性」(如来蔵)とは、人や生き物の内奥に存在すると考えられる「仏としての性質」や、「仏になり得る(成仏し得る)素質」を意味します。仏性が顕現し有効に活用されている状態を「成仏」と呼び、仏法修行の究極の目的とされています。仏性は、「悟りを開く潜在的可能性」で、その潜在的可能性が顕在化して悟りを開いた状態を成仏という。臨済禅師は、「心は姿形が無く、十方世界を貫いている」という。多分臨済はそれを体感したのだろうと思います。

注)臨済義玄は、中国の唐代の禅僧で臨済宗の開祖となりました。彼の言行は弟子によって「臨済録」としてまとめられています。「6)無我」の「6-2-1-1)臨済義玄」を参照。