悟りは自我から無我への相転移

悟りは自我から無我への相転移。悟りを哲学、心理学、宗教、脳科学から解説します。

5)無意識と内向性 5-1)「だるまさんが転んだ」

5-1)「だるまさんが転んだ」

今はほとんど見かけることがなくなった遊び「だるまさんが転んだ」を、私は、無意識内容(認知内容)をメタ認知する行為を遊び化したものだと考えています。

鬼がメタ認知(機能)で、後ろに居並ぶ子供達が無意識内容(無意識内容の情報、認知内容)です。鬼が目をつぶって言葉を唱えている間はメタ認知が働いていない外向活動(日常生活)を表します。実際は前頭前野は働いているのですが、メタ認知(前頭前野)も外向しています。鬼が(心の)目を開けて(内向・内省して)後ろ(過去)を振り向いて、動く(内向活動中)子供達を捉えるのは、内向的メタ認知(内省・瞑想・坐禅)が、過去(後ろ)を吟味(振り向いて)中であることを意味し、無意識内容(子供達)の内で目に付いた動き(認知内容・雑念・煩悩)を取り上げる行為を遊び化したものだと考えています。