悟りは自我から無我への相転移

悟りは自我から無我への相転移。悟りを哲学、心理学、宗教、脳科学から解説します。

5)無意識と内向性 5-3-0)外向性と内向性

5-3-0)外向性と内向性

脳の新皮質の覚醒水準の高低が外向性と内向性を分けます。意識の覚醒水準が低ければ外向型となります。他方、内向型の人は、高い覚醒水準にあります。内向的な人は外向的な人に比べて、前頭前野の灰白質(神経細胞が集まる部位)が大きいです。

外向的な人(外向性)は、アドレナリンや報酬刺激に対する中脳辺縁ドーパミン系の感受性が高い。外向性は、交感神経(アクセル、活動)が優位にあります。交感神経は、副腎髄質に働きかけて興奮性のノルアドレナリンやアドレナリンを分泌させます。感覚や感情に関係する前帯状回、側頭葉、後部視床の活性度が高いです。

注)アドレナリンは、交感神経の興奮によって分泌が高まります。ます。覚醒作用があり、集中力や注意力も高まります。アドレナリンによって、目の前の恐怖や不安に対して、体と脳が戦闘モードに切り替わり、体のパフォーマンスが高まり立ち向かうことができます。

それに対して内向的な人(内向性)は、アセチルコリン(大脳新皮質を活性化する)が優位にあります。前頭葉(メタ認知)や前部視床の活性度が高いです。つまり計画や問題解決などの内的処理に関係する領域の活性度が高いです。内向性は、副交感神経(ブレーキ、休息)が優位にあります。